ガリーボーイ
Gully Boy
G
スクリーン 
12/6 - 12/19 (予定)
上映開始日:12/6
上映終了日:スケジュールで確認ください
インド
監督:ゾーヤー・アクタル
ランヴィール・シン、アーリアー・バット、シッダーント・チャトゥルヴェーディー、カルキ・ケクラン
オフィシャルサイト

ガリーボーイ

もうすぐ今年も終わりますね。今年初めてインド映画を観て、インド映画の魅力にじわじわハマってきた方へ、次にご紹介するのはボリウッドバージョンの『8マイル(アメリカのラッパーEminemの自伝的映画)』的なインド映画で初めてラッパーをフィーチャーした作品です。しかも、インドの実存するラッパー「Gully boy」のDIVINE と Naezy の2人の話をベースにしています。

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インドでは、インド独自の楽器、音階、リズムがあり独特のインド音楽を創り出しています。数千年前から続いているインドの古典音楽以外にも、地方により異なる伝統的な民謡、宗教歌があります。インドの最大の娯楽である映画では、ほとんど必ず何曲もの歌が挿入されており、映画音楽が大衆歌謡曲となります。そのため、西洋のポップソングましてはラップは、インドではあまり人気がありませんでした。

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Gully BoyのMCシェールのモデルDIVINE は、1990年にインドのムンバイにある、下級カーストの人たちが多く住んでいる(カースト制度に関しては、世界一周「インド」をご覧ください。)スラム街に生まれました。ナショナルジオグラフィックチャンネルで放映されたドキュメンタリー『GULLY LIFE - The Story of DIVINE』では、「スラムの生活はとても貧しく、ヒンドゥー教徒もムスリムもクリスチャンも関係なく、お互いに助けあっている」と語っていました。(このドキュメンタリーは、DIVINE の YouTube チャンネルで観ることができます)

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DIVINE は、50 Cent(アメリカのラッパー)でラップを初めて知りラップの世界にのめりこみます。そのうち自分で歌うようになり、最初は英語で歌ったものをYouTubeにあげていましたが、あまり反応はありませんでした。ある日、自分を取り巻く状況を自分の言葉で訴えてみようとヒンドゥー語でラップを歌始めます。同じ頃、同じことをしているNaezy(ムラドのモデル)を見つけ、2人でラップを作ります。それが爆発的にバズって本作品でもカバーされている「Mere Gully Mein」でした。(現在3000万近く視聴されています。ランヴィール・シン、アーリアー・バットがカバーしている映画バージョン「Mere Gully Mein」はオリジナルの倍以上視聴されています)Naezy のドキュメンタリーもあります。

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本作品では、恋愛の要素も組み込まれ、スパイスとなっています。

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ラップのバトルシーンのラッパーたちは、実際のラッパーたちで、Naezyは音楽活動を休止していたので出演していませんが、Divineは出演しています。写真左が Naezy、右が DIVINE。

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本作品では、ムラドがメーンキャラクターですが、MCシェールがメーンとなるスピンオフが企画されているそうです。公開されたら、刈谷日劇でも上映したいと思います。これからも面白いインド映画を上映していきますので、ぜひお楽しみに!

関連ページ:世界一周「インド」