ライフ・イットセルフ 未来に続く物語
Life Itself
PG12
スクリーン 
1/3 - 1/23(予定)
上映開始日:1/3
上映終了日:スケジュールで確認ください
アメリカ
監督:ダン・フォーゲルマン
オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、マンディ・パティンキン、オリヴィア・クック
オフィシャルサイト
2018 FULL CIRCLE PRODUCTIONS, LLC, NOSTROMO PICTURES, S.L. and LIFE ITSELF AIE. ALL RIGHTS RESERVED.

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

アメリカのTVドラマシリーズ『This Is US』の脚本家ダン・フォーゲルマンの監督・脚本作品。『This Is US』が大好きなので、とっても楽しみにしていましたが、私は期待を裏切られず大好きでした。アメリカでは、批評家に酷評されているのですが、観客には支持されている作品です。(『ボヘミアン・ラプソディ』も同じく批評家に酷評され、観客に支持されている作品でした。)

image

いろいろな話が入り混じるので、最初戸惑うかもしれませんが、バラバラになっていた糸が一つの物語を紡いでいく過程は素晴らしいです。タランティーノの『パルプ・フィクション』や『レオン(Professional)』など、きっと監督が好きであろう映画に対してのオマージュが散りばめられています。

映画愛も込められていますが、音楽はボブ・ディラン! 1997年にリリースされた名盤「タイム・アウト・オブ・マインド」から「ラブ・シック」、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラブ」などが使用されています。

ウィルのアビーへの告白のセリフなんて、すごくロマンチックだし、アビーの論文として書かれた言葉も素敵だし、その他、素晴らしいセリフがたくさんあります。

俳優陣も最高です。オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、さすがです。サミュエル・L・ジャクソンのカメオ出演もいいですが、アントニオ・バンデラスの哀愁がたまりません!

image

私は「道ですれ違った人々のそれぞれにそれぞれの人生があって、一瞬かもしれないけどそれらの人たちの人生に交差している瞬間がある」なんてことを考えながら道を歩いたりするのですが、そういう瞬間の偶然が必然となり運命となるストーリーを形にしたような映画だと思いました。

image

感動がわざとらしいと思う方もいるみたいですが、琴線に触れる人には最高の1作だと思います。私にとっては、作品の構成も登場人物もセリフも大好きだっただけでなく、大好きなガブリエル ガルシア=マルケスの『百年の孤独』という本を思い出さたこと、私の人生において重要な土地であるNYとスペインのアンダルシアの話だという個人的な理由もあり、かなりツボに入った映画で、何度でも繰り返し観れるくらい大好きです!(今回はかなり個人的感情が入ったレビューですが、大好きすぎてみなさんにオススメしたい!!!ぜひ劇場にてご覧くださいませ。)

個人的感情が入ったレビューついでに、私が住んでいたスペインのアンダルシア地方の写真やそこで漬けたオリーブの話など掲載した「世界一周 スペイン」はこちらからどうぞ