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ケニアなどアフリカの国の名前を聞くと、想像するのは広大な大地に大きな太陽、
サバンナにいるライオンやシマウマや象の群れだったり、赤い布の民族衣装をまとって槍を持っているマサイ族の人たちだったりしますか?
それも確かにケニアの一部です。写真はケニアのマサイマラ国立保護区のサファリ・ツアーで私の友人が撮ったものです。ここはマサイ族が元々暮らしていた地域が含まれていて、今もここに住んでいるマサイの人たちもいますが、暮らせなくなって移動した人たちもいます。
マサイ族の男性は成人する際に、ライオンを狩に行くという儀式があります。その際に、持参するのは槍ひとつのみ。でも、伝統的にこの地に住むマサイ族の人たちはどこに行けば水を飲めるのか、食べるものがあるのかを知っています。そのマサイ族の人たちの行動範囲の一部が、国立公園ができたことで分断され動物保護の目的で柵が施されているため(マサイ族の人たちが勝手に国立公園に入ることができず)、マサイ族の伝統的な生活ができなくなりました。
観光客相手にマサイの村を見学してもらって、マサイジャンプを行ったりすることで料金をもらうことで活路を見出したマサイ族の人たちもいれば、都会に出たものの教育を受けていないことからスラムに暮らさざるを得なくなった人たちもあります。上の写真は(サファリなどがある地域ではない)ケニアの田舎の様子です。私が訪れた村では、電気は通っていませんでしたが、若者はみんな携帯電話を持っていました(2007年の話です)。電気がないのにどうやって携帯電話を充電するのかというと、村長さんの家に自家発電機があり村の人は自由に使うことができたようです。
自給自足に近い生活じゃないかと思うのですが、よくわかりません。子供がわんさかいました。女の人は家事(カゴを編んだり食事の用意)などしていましたが、村にいる男の人はラジオを聞いておしゃべりしていました。この村で、食用ネズミを狩って食べているのを見ました。
左の写真は店のような感じでモノが並べられていました。右の写真は家の中の様子。夜、このお家に泊まりましたが、この土の床にゴザをひいて寝ました。ケニアは法治国家ですが、村は昔ながらの伝統的なしきたりでまとめられているようでした。
幹線道路沿いの様子はこんな感じです。
ケニアにはこんな村やサファリもありますが、都市部もあります。上の写真はナイロビ、アフリカ有数の大都市です。都市部には、高層ビルやショッピングモールや映画館など、世界の他の地域の都会と変わらないものがあります。
都会の道路には車も店もたくさん。
都市部は都会な一方でナイロビのすぐ外にあるキベラと呼ばれる地域は、東アフリカで一番大きいスラムです。ニューヨークにあるセントラルパークよりも若干小さな面積(約2.5km²)に、約100万人以上の人が住んでいると言われています。
アフリカにもいろいろな面があります。