カーマイン・ストリート・ギター
Carmine Street Guitars
G
スクリーン 2
9/27-10/3 
上映開始日:9/27
上映終了日:10/3
カナダ
監督:ロン・マン
リック・ケリー、シンディ・ヒュレッジ、ジム・ジャームッシュ、マーク・リーボウ、
オフィシャルサイト
MMXVⅢ Sphinx Productions

カーマイン・ストリート・ギター

ニューヨークのグリニッチ・ビレッジにある職人こだわりの手作りカスタムギター屋のドキュメンタリー的な映画。このお店に関わるギタリストたちが店を訪れ、自身と店のエピソードなどを語り一曲弾いて立ち去るという内容なので、どういう話をするのかなどある程度のストーリーはあらかじめ決められたノンフィクション映画です。

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ギターに使用する木材は、ニューヨークの建物の一部となったものを使用して、唯一無二のオリジナルのギターとなります。ギターほど大きくありませんが、ライアーという小さなハープのような楽器を山桜の木で作ったことがあります。その時に掘る深さやノミの方向などで共鳴する加減が変わって個性になると言われ、作り手の個性も楽器に影響すること知りました。ドキュメンタリーの中でも、曲が発表されて注目を浴びるのは俺たち(表現者)だけれども、裏ではそのギターを弾いたり、演奏者が演奏をできる場所を提供してくれたり、影役者がたくさんいて初めて成り立つんだ、というようなことをマーク・リボーが言っていました。

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この映画、ギター好きにもたまらないけど、木への愛も詰まっていると思います。木って、長い年月をかけて大きくなり、長寿の木は数百年、すごいものになると1000年近く生きているわけで、動かないけれども、動かないからこそ、そこで起こる全てを静かに見ている、そういう存在だと思うのです。その木が切られた後で、NYの建築物に使われ、NY最古のバーの一部だったり、ジム・ジャームッシュの家の天井だったり、そこでもいろんなドラマと共存した木を使って、機械で機械的に作られるのではなく、模様の一部が「稲妻みたい」なんて感じられながら、手作りで作られるギター。それだけでも、音に深みが増しそう。

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パティ・スミスやルー・リードは出てこないけど関連した人が出てくるほか、映画監督でもありギタリストでもあるジム・ジャームッシュ、「The Roots」のキャプテン・カークや、「ウィルコ」のネルス・クライン、ビル・フリーゼルや、チャーリー・セクストン(あのチャリ坊がボブ・ディランのバンドにいるとは知らなくて、びっくりしました。歳とって渋みのあるかっこよさになってました。)などが訪れて、一曲披露します。

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この辺りの名前に反応したギター好きは見て損はない映画です。